現在、ベトナム国内では、ワクチン接種率の高まりをうけ「コロナ防止対策」から「安全適応」への切り替えをすすめています。保健省はベトナム入国者のためのCOVID-19の予防・管理に関する新たなガイドラインの草案を起草し、各中央省庁,省と同格の機関及び政府機関から意見を集めています。

本ガイドラインでは、ベトナム入国者がベトナム国内での予防・管理対策の順守が必要ですが、COVID-19のワクチン接種証明書またはCOVID-19から回復証明書は求められていません。ワクチン接種証明書を免除する一方で、今後は以下のような対応が求められることになる見込みです。
・空路で入国の場合、2歳未満の子供を除き、ベトナム入国前72時間以内のSARS-CoV-2検査結果証明書(RT-PCR / RT-LAMP法による)又は24時間以内(SARS-CoV-2ウイルスの迅速抗原検査法による)の検査陰性結果証明書(以下「COVID-19の陰性結果証明書」)が必要。入国後はベトナム国内の予防・管理対策にしたがうこと。
・空路以外で入国の場合:「COVID-19の陰性結果証明書」がある場合、入国後は、空路での入国と同じ予防措置を講じます。「COVID-19の陰性結果証明書」が無い場合は、入国後24時間以内にSARS-CoV-2の検査を行うこと。
・ベトナム入国者全員は、入国前に医療申告を行い、ベトナム滞在中は、医療申告申請書(PC-COVID)を携帯すること。
・入国時に、発熱、咳、喉の痛みなどCOVID-19感染の症状がある場合は、直ちに国境ゲートの保健機関に報告し、所定の医療措置を受けること。
・入国国境ゲートから宿泊施設への移動は、特に駐停車する際に、「5K」の推奨事項を厳密に順守する必要があります。もし、緊急で駐停車する場合は、COVID-19感染の防止を意識し周囲の人々、特に高齢者(65歳以上)、女性、基礎疾患のある人との密接な接触を避け、安全対策を講じる必要があります。
現在の入国規制(入国時のワクチン接種又は入国後の隔離)に比べると、新ガイドラインは、海外からベトナムへの入国が比較的簡略化されることになります。
(参照情報元:「Chinh Phu」新聞)